格ゲー界のレジェンド、ウメハラに学べ。上達するために必要な「道筋」とは?
突然だが、皆様は「ウメハラ」という人物を知っているだろうか?
梅原 大吾(うめはら だいご、1981年5月19日 – )は、日本のプロゲーマー。ジャパン・eスポーツ・プロライセンス保持者。
日本での愛称はウメハラ、ウメ、ウメさん、ウメちゃん。アメリカでは本名のDaigoのほか、The Beast, Daigo the Beastというニックネームでも知られる。
2D対戦型格闘ゲームにおいて数々の大会を制している、国際的に著名な格闘ゲームプレイヤー。とりわけカプコン社製の対戦型格闘ゲームで実績を多く残し、同社開発本部長(当時)の岡本吉起から「10年に一人の天才」と呼ばれた。
2010年8月に「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」として、ギネス・ワールド・レコーズに認定され、ロンドンで表彰された。
引用・・・Wikipediaより一部抜粋。
早い話が、格闘ゲーム界の世界的レジェンドである。
(画像はご本人のFacebookより引用)
彼は現在でもなおプロとして活躍している。
そんな彼の普段の活動の一つにゲーム配信があり、そこでは視聴者の相談やアドバイスもしている。
その中で、とても筆者の心に刺さるアドバイスがあったので記録しておきたい。
なぜ自分が上手くなれないのか、どうすればいいのか迷っている人、必見だ。
選手のみならずコーチ、もっと言えばサッカーに限らず、スポーツにすら限らずあらゆる分野に通用するアドバイスだと筆者は感じたため、是非読んでいって欲しい。
ウメハラのアドバイスの内容
早速ではあるが、ウメハラの話の内容を要約して文章にしてみた。
上達しない人に共通しているのは、道筋が見えていないという点。向かうべき道が分かっていないから上達しない。ただなんとなく対戦をこなして勝てない、だから上達していないと感じてしまう。
だからこそ、「技を空振りしないように当てる」「的確に技を振る」というように、目的を持ってプレイしなければいけない。
明確に目的を持たないと、上達は計れない。
RPGのレベルのように、やっていれば上達するというものではない。
この言葉、今の筆者にはとても刺さる言葉だった。
この言葉の意味を現役時代に知っていたら、と思うほどに。
ではサッカーに置き換えるとどう言う捉え方になるのか、筆者なりの解釈を書いていこう。
トレーニングに全力、だけでは足りない
これはあくまで筆者の捉え方であり、筆者の後悔である。なので参考程度にして欲しい。
基本的にサッカー選手はアマ、プロ、子供、大人関係なくチームトレーニングが基本となる。
そこで与えられたメニュー、課題に全力で挑む。これは当然だがとても大切なことだ。
だがそれだけでは絶対に人より伸びることはない、と筆者は考えている。
個々それぞれ、課題は違う
例えば分かりやすく、1vs1のトレーニングがメインの日があったとしよう。
このとき、人それぞれなぜ1vs1に勝てないのか、原因は違うはずだ。
もちろんコーチや監督は指導をしてくれる。だがそれに応えるだけでは不十分だ。
攻撃側だけで考えても、
・ボールの置き所
・仕掛ける間合い
・視線の置き方
・体の当て方、入れ方
など、多岐にわたり考えるべきポイントがある。
そしてこれは持論だが、全てを同時に意識することなど不可能では無いか、と考えている。
つまり、一つ一つを意識せずにコーチの指示だけを聞きながらがむしゃらに取り組んだとして、それぞれのポイントを習得するのに多大なる時間を費やしてしまうことになりかねない。
だからこそ、「このポイントにチャレンジしてみよう」という目的を持つことが必要なのだと思う。
判断する要素が少ない1vs1ですらこうなるのだ。複数人が入り乱れるゲーム形式のトレーニングなどましてや大変である。
その中でポイントを絞って意識すること無くがむしゃらにプレーしたとすれば、課題の克服が困難であろう事は想像が付く。
ボールを奪われてしまう選手は何が悪いのか。
奪われないようにしよう、ではまだ解像度が低い。奪われないために何を身につけるのか、何を出来るようにするのか。
それはトラップという技術の不足かもしれないし、トラップする位置という判断や習慣かもしれない。周りを見れていないという情報の問題の場合もあるだろうし、これらの原因を複数持っているかもしれない。
それらを克服するために、頑張るだけでは相当難しいだろう。一つ一つ、少しでも昨日より明確に前進するためには、目的を持たなければいけない。
「トラップはずれても良いからより情報を得て判断する習慣を身につけよう」
「いろんなトラップの位置を試して感覚を掴もう」
というように、具体的な課題に分解した上で、その目的に向かってトレーニングをすることで初めて進歩を積み重ねることが出来るのではないだろうか。
何を出来るようになるべきか考える
例えば実戦形式の局地、練習試合。
ここで「今日も頑張るぞ!」という選手と「今日は失敗してもいいから前を向くトライをガンガンしよう」という選手。
どちらが上達するのが早いだろうか。要はそういうことである。
思考は、言語によって成り立つ。つまり単語が変わるだけで考え方、捉え方も変わる。
その例にならえば「少しずつ上手くなる」というよりも「一つずつ上手くなる」と考えた方が良いのではないか。
実はコレ、ウメハラが慶応大学で講義をした際のたいとるにあやかったものだ。
この動画も非常に心打たれるものがあった。公式のチャンネルでアップされているため、是非見て欲しい。
「サッカーが上手い」ってなんだ
筆者は現役時代ずっと「もっと上手くなりたい」と思ってプレーし続けていた。
だが今思うに、「サッカーが上手い」という事について、突き詰めて考えていなかったのだと思う。ここを突き詰めて考えることがおそらく、とても大切なのだ。
というよりも、何を持ってして上手いかが分からないまま上手くなりたい!と言っても実現する可能性は無かったのだろう。だから課題をずっと克服できなかったし、実力を上積みしていくことが出来なかった。
今思えば自己分析、課題の抽出、徹底した克服のための鍛錬。どれも足りなかったのだなあと思う。
サッカーが上手い、ということについて考えれば自分に何が足りないかが分かる。後は足りない部分を一つ一つ積み上げていくだけだ。この足りないものの解像度をどれだけ鮮明に、具体的に出来るか。
それが冒頭のウメハラのアドバイスの中にあった「向かうべき道」なのだと思う。
これらの課題の克服に役立つかもしれない、サッカーノートの書き方の記事を置いておきます。
合わせて参考にしてください。
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