サッカーが上手くなりたいならYoutubeではなく試合を見るべき理由とは。

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「サッカーが上手くなりたい」という理由で、Youtubeを見ている人は少なくないだろう。

筆者もかつてはスーパープレイやテクニック集ばかり見ていた。

 

だが、年齢を重ねるにつれて

 

「スーパープレイよりも試合を見るべき」

 

という結論を抱くこととなった。

 

 

そこで今回は、その結論に至った理由を説明していきたい。

サッカーが上手いとはどういうことか、どうすれば上手くなるのかという話にも触れつつ、観戦から学べることを知ってもらえれば幸いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボールを持たないシーンが少ない

 

 

 

サッカーは、ボールを扱う競技だ。

しかし一人あたりがボールを持つ時間は2分前後と言われている。

つまり選手目線では、98%近い時間ボールを持たないプレーなのだ。

 

だがほとんどのスーパープレイ動画は、ボールの扱いに特化した動画である。ドリブルであったりトラップであったりシュートであったり・・・

 

もちろん「ボールを持ったときに何が出来るか」と言うのは選手としてとても大事だ。

だから、

 

・自分にはドリブルが欠けている。どうすれば突破できるようになるか?

・トラップが大きくなってしまう、どんな体の使い方をすればいいのか

 

といったように、ピンポイントに技術の問題を持っているのであればそれは成長に繋がるだろう。

 

だが、選手の多くの悩みは技術ではないのではないだろうか。

 

ここからは筆者が現役時代に感じた点となる。

 

 

選手の質は頭で大きく決まる

 

 

中学校や高校に入ってくれば、ボールをどう扱うかという技術の差はそこまで大きくない。

もちろん年代別代表に入るような選手は特別な技術を持っているが、同じチーム内で大きく技術の差がつくことは少ない。

 

このときに選手の質を分けるのは「判断力」だ。

 

細かい話をすれば、同じ技術を持っていても判断力によって技術自体の評価が分かれてしまうこともある。

 

例を図にしてみよう。

 

 

 

上方向に白チームが攻撃している。

この状況で真ん中の選手がパスを受けた。

 

このとき、

①後ろの二人の間をターンして突破するのか
②奪われるのを怖がってキープするのか

この二つは、同じ技術を持っていても判断力によって変わってしまう。

 

おそらく大半の選手はターンしながらトラップすること自体は難しくない。

相手のいないパターン練習であれば問題なく出来る。

それを、「奪われるかもしれない」「後ろのDFとの距離は?」といった要素が加わってきたときに実行できるか。

それは技術というよりも頭、判断力と言って良いだろう。

 

この視点から考えると、選手の質は判断力に依る部分が非常に大きい

 

 

スーパープレイ集は判断の教材になるか?

 

 

筆者は基本的に「上達」という言葉を

 

選手として質が上がる

 

と考えている。

 

そうなったときにスーパープレイ集というのは教材として使うにはピンポイント過ぎることが多いのだ。

 

あくまでもスーパープレイに含まれるものの多くはボールを扱ったシーン。

だが選手の質を大きく左右するのは判断力。

たとえボールを持つ場面でも、派手な技巧よりも判断の方が大事なのだ。

 

 

 

「真似出来ない」という欠点

 

 

また、スーパープレイは神業だ。

当然ながら、世界でもごく一部しか出来ない。

 

それを真似しようというのはかなり無謀な話だ。

その前提を考えると、学べる要素は決して多くない。

モチベーションが上がったり、技術の細かい部分を分析したりと活用法はあるが、先にも書いたようにピンポイントに課題を解決するため以外には上達に役立てるのは難しいのだ。

 

時間は有限だ。

であるならば、より再現性が高く役に立つシーンが多い試合観戦を是非取り入れて欲しい。

 

 

 

なぜ試合を観るべきか

 

 

では試合を観るとどう上達に繋がるのか。

 

全盛期には年間400試合を観戦した筆者が伝えていきたい。

 

 

判断のプロセスを分析できる

 

 

試合中に、自分のポジションと同じ選手を凝視してみよう。

 

どのタイミングで首を振り見ているのか。

その結果、どんな動きをしたのか。

 

その二つの間を想像してみよう。

 

そうすると、

・観るべきもの(どんな情報?)
・観るべきタイミング(いつ?)

といったポイントが見えてくる。

 

この情報を集めていけば、

 

プロはどんな順序でどんな事を考えているのか

 

という判断のプロセスが垣間見えてくる。

そのプロセスはきっと、あなたの判断の参考になる。

 

 

見せ場じゃないプレーが大切

 

 

サッカーにおいて、一般的な見せ場はゴール前だ。

ハイライトで使われるようなシーン、と言っても良いだろう。

 

だが選手にとって大事なのは、見せ場だけではない。

何気ないプレーにこそ、プロがプロたる所以がある。

 

普段のビルドアップ。

何気ないパス交換。

奪われそうなボールのキープ。

 

一つ一つのプレーを細かく観ることで、参考になる点が沢山見つかるだろう。

そしてそういう場面は、見せ場よりも頻繁に訪れる。

この頻度というのも非常に大切だ。

 

例を挙げよう。

 

フリーキックの練習を滅茶苦茶頑張っている選手がいるとする。

その選手はフリーキックに関しては名手だが、普段のキックは普通レベルだ。

 

それに対し、インサイドパスを練習している選手がいる。

彼はフリーキックは上手くないが、インサイドパスがとても上手い。

 

さて、試合でより多く使うのはどちらの技術だろう。

間違いなくインサイドキックのはずである。

 

これと同じ事が、スーパープレイと試合観戦にも言える。

 

派手だし見栄えがするのは前者だが、実際に選手の力になるのは後者だ。

そして選手の皆さんが監督から指摘される点の多くもこちらではないだろうか。

 

頻度の高い状況ほど、実際に活きる機会が多い。

 

それらを確認するという意味でも、サッカー選手としての土台を作るためには試合観戦が最適なのだ。

 

 

 

何を、どう学ぶか

 

 

自分に何が足りないのか。

それは普段の練習や試合で実感できるはずだ。

 

多くの人が悩みそうな状況を上げれば

 

・ボールを奪われてしまう、取られないようになりたい
・ビルドアップが上手くいかない、ボールが繋がらない
・逆サイドまで見れない、視野が狭い
・どこにパスすればいいか、判断が遅い

 

などがあるだろう。

 

これらの状況をより具体的に考えることが出来れば、解決策を試合観戦から学ぶことが出来る。

 

・ボールを奪われてしまう、取られないようになりたい

このケースを試合観戦から学ぶとすれば、

 

①ボールを奪われたシーンを思い出す。
 ここではFWが縦パスを受けたシーンとしよう。

②試合観戦で同じようなシーンに出会う。

③プロがどう対処しているのか考える。
 もし奪われたシーンであれば、なぜ奪われたか考える。
 (受ける場所が悪い、味方を見れていないなど・・・)

④次の練習や試合でそれを試してみる

 

というような段階を踏むことで上達できる。

 

 

更にこの手順になれてくると、一つ一つのプレーに意味を見れるようになってくる。

 

なんでこの選手はこのタイミングで縦パスを入れたのか?

なんで前を向くターンが出来ると把握できたのか?

なぜパスがカットされてしまったのか?
パスの質が悪い?判断が悪い?受け手が悪い?

 

プレーの一つ一つに意味と理由が見いだせるようになってきたら、それは間違いなく自分のプレーに生かすことが出来る。

 

 

 

試合を観ることを習慣に

 

 

Youtubeでハイライトやスーパープレイを観ることが習慣になっている選手はいると思う。

だが筆者としては、試合を観ることを習慣にして欲しい。

サッカーは「ボールを扱う競技」でもあるがそれ以上に

「決断する競技」

なのだ。ボールを持つときも持たない時も。

 

だからこそ、試合観戦を習慣にして欲しい。

そして観戦しながら、プレーの意味、理由、判断のプロセスを考えてみて欲しい。

 

そこには神業ではないが、プロだから出来ている決断が必ず潜んでいる。

 

 

 

ファンも出来ればフルマッチ観て欲しい

 

 

ここまでは選手の上達のためにというテーマで書いた。

だが出来れば筆者は、サポーターやファンの方々にも是非フルで試合を観て欲しいと思っている。

 

ハイライトとフルマッチでは大きく試合の印象、選手の印象が変わることが少なくない。

ハイライトでは2点取ったFWでも、フルタイムで観たら判断のミスが多かったり守備をサボっていたりすることは往々にしてある。

逆にハイライトには絡まずとも、地味にチームを支え続ける選手もいる。

 

選手は誰もが勝利のために頑張っている。

その頑張りはゴール前、チャンスやピンチとは限らない。

 

選手を正しく評価、応援するためにも是非フルで観戦して欲しい。

なによりサッカーという競技の90分のドラマを全て満喫する。

 

それはきっと、一番贅沢な楽しみ方だと思う。

 

 

 

 

 

 

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