オレが苦手だった逆足のキックをある程度まで克服した方法を書き残す
利き足と逆足が使えない、という悩みを持っている人は多いと思う。
特に私がこのブログのターゲットとして考えている一般的な部活で活動するような中高生に、ありがちというか結構克服するのも大変なんじゃ無いかと。
ということで、今回はシンプルに
「オレが苦手な逆足を克服した方法」
というテーマで書いていこうと思う。
心がけ。逆足で触る頻度を増やす。
まずもって、とにかく触る頻度を増やすことが大事だった。
練習前のアップを兼ねたボール遊びやパス、あるいは練習のはじめの方に行われる対面パスやドリル形式の練習。
とにかく意識して逆足で全てをこなすようにしていた。
もちろんいろんな上達の理屈や考え方はあるのだけれども、技術においては量も欠かせない。
ということで、これは絶対に必要だと思う。
自主トレでももちろん取り組むことは出来るのだが、普段なんとなくやっている部分を逆足にするのが効率がいいと思う。
先程書いた、
練習前のアップを兼ねたボール遊びやパス、あるいは練習のはじめの方に行われる対面パスやドリル形式の練習。
という部分。
ここを逆足にするのが本当にオススメ。自主練を増やしたりせずに逆足に当てる時間を増やすことが案外楽なのである。
利き足と何が違うのかを見つける
で、ある程度量を確保してなんとなく感覚を掴めてきたら、次に取り組んで欲しいこと。
それが、「なぜ利き足で出来て逆足で出来ないのか」というのを考えることである。
極論ではあるが、左右差無く同じ身体操作ができれば同じ質のプレーが出来るはずなのだ。ということは、利き足と逆足でどこか違う動作になってしまっている部分がある。
これを見つけることが出来れば、より逆足の上達は早くなる。
で、これが今回一番ボリュームを割いて伝えたいことでもある。
どうすれば見つけられるのか
一番効果的なのは、動画を撮ってもらうことだろう。客観的に自分の動作を見比べれば、違いは一目瞭然だ。
また、日頃から出来ることとしては、利き足と逆足を交互に使ってみること。そうすると案外差異が見つかったりする。
筆者の実体験
筆者が逆足のロングキックをある程度まで蹴れるようになったときの流れをなんとなく覚えているので、一つの体験談としてここに書き残しておきたい。
上記したように逆足でボールを扱う頻度を上げて、徐々に感覚が掴めてきた頃。
トラップやショートパスはぼちぼち出来るようになってきたが、ロングキックがどうしても上手く蹴れなかった。
何故蹴れないのか、とがむしゃらに量を積んでいたのだが改善できず。
その時にふと
「一回右足で蹴って感覚覚えたいな」
と思い付いて、交互に蹴ってみることにした。
そしたら気付く気付く、左右での動作の違い。こんなに別々の動きをしていたのか、と思うほどに沢山あった。
右足では遠心力も使って足を上手く触れているのに、左足になった途端に縦にしか足が触れていなかったこと。
今ちょっと立って、利き足でのキックフォームを実際にやってみて欲しい。おそらく、斜め気味に足を振っているはずだ。
だいたいこういう感じ。斜めに足を振ってしっかりミートすることが出来ているのが利き足。
それに対して、逆足のイメージがこれ。
縦にしか足を振り上げず、そのまま無理矢理押し出して蹴ろうとしている。ホントにこんな感じで左足のキックをしていた。
それに気付いた私は、とにかく右足のスイングの感覚をコピーするように左で蹴ろうと練習しはじめた。
筋力で縦に押し出すのでは無く、しっかり足を振り回すように。
その過程で更に気付いたことがあった。上半身が全く使えていなかったのである。
これも実は先程の二枚の写真がイメージしやすい。
蹴る足と逆側の腕、右足なら左腕。この腕をしっかりと張り出すことで、折りたたむ時に起こる力を利用できるのだが、逆足で蹴るときに全くそれが出来ていなかった。ただなんとなく腕を動かしているだけ。
この2点に気付いた私は、無事に左足である程度までロングキックを蹴れるようになりましたとさ。
という話。そしてこの過程で一つ発見した練習法がある。
自宅でもできる!逆足練習の秘技!
という感じで大仰な見出しにしてみたが、やることはとても地味で単調だ。
「素振り」である。
皆さん、スイングの素振りをウォームアップでした経験は無いだろうか?
文字だと伝わらないので動画にしてみた。
この膝の伸ばしを利用して股関節からしなる感覚が分かればパススピードは変わると思います。
蹴ったあとに足が上がるのは、分かりやすくその場でやってるからです。ボールを蹴ってたらそのまま前に出る感じになります。 https://t.co/mZDxV7kl1o pic.twitter.com/q0eawbnskc— 山田有宇太 (@Grappler_yamayu) December 12, 2020
こういうやつね。もっと大きくスイングするのがほとんどかな、二人組でお互いに肩を持ちながらやる奴。
この素振りを是非自宅でやって欲しい。セルフケアも兼ねて。
このときに意識して欲しいのが、とにかく体の使い方。
まず利き足でしっかり普段通りにスイングして、その感覚を頭に置きながら逆足でスイングをする。
左右の差異を考え、埋めるためにまた繰り返す。
これを毎日コツコツやって欲しい。家に限らず、練習前のアップから自主的にやれれば最高だ。
素振りなんて、と思うかも知れない。そんな人に伝えたい。
これは素振りと言うより、左右の差異を埋めるトレーニングだ。差異を埋めるだけで逆足は飛躍的に上手くなる。
それを私は体感したので、書き残しておこうと思った次第である。
最低限、逆足は使える必要がある
なにも全く遜色ないレベルまで逆足を練習する必要は無い。
最低限、トラップと各種キックが蹴れるだけでもプレーは大きく変わってくる。
サッカーには逆足でプレーしなくてはならない局面というのが絶対に訪れる。
その時に最低限の技術を身に付けているのか、全く蹴れないおもちゃなのか。その差はとても大きい。
だから個別に自主トレの時間を取れ、とまでは言わない。日頃のトレーニングからちょっとした時間や動作を活用するだけで、絶対に逆足は使えるようになる。
ここまで書いたこと、筆者は全てチームトレーニング中だけで完結させることが出来た。最後の素振りトレーニングにしたって日頃のセルフケアの一部として取り組んでいたに過ぎない。
逆足のキックに悩む皆さんは是非、ちょっとずつ取り組んで欲しい。
ゼロから技術を磨くわけでは無い、利き足で出来ていることなのだ。差異を把握さえ出来ればすぐに上達する。
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