なぜ私はコツや考え方を事細かく書き続けるのか【新しいサッカー上達論】
このブログは基本的に筆者の後悔で構成されている。
自分が現役時代に克服できなかったこと、理屈は分かったけど実現できなかったこと・・・
それらについて詳しく書くことで、現役プレイヤーの助けになれればと思っている。
そんなことを考えながらブログを運営する内に、自分がどんな事を書いているのかという傾向に気がついた。
今日はその傾向、そうなっている理由を元に筆者が考える上達論について触れていきたい。
このブログの傾向
つい先程、いくつか検索ワードを入れて他のサッカー上達サイトを見てきた。
以前に筆者もそういったサイトをひたすら巡回していたこともあるためなんとなく中身は予想していたが、その予想と大方一致する結果だ。
だいたいのサイトは具体的な練習メニュー、フィジカルトレーニング、精神論が中心。
だからこそ、筆者は考え方にフォーカスを当てたいと思っている。
このブログが他のサイトと違う点は
・理屈を考える、なぜこうなるのかという仕組みを知る
例・一人で出来るビルドアップ上達の勉強法その2。「門、ギャップを狙う意味とは?」
・動作毎に分解して、脳内でどう考えるかを解説する
その中にあるコツのようなものを知ってもらう
例・がむしゃらに視野を広げようと頑張るよりも「何を見るべきかいつ見るべきか知ろう」という提案をしたい
というところにあると思う。メニューの紹介よりもこういった記事の方が大事だ、と筆者は考えて更新しているわけだ。
じゃあなぜ大事だと思うのか、それを通して筆者の考えるサッカーの上達をお伝えしたい。
考え方を知らないと上達しない人がいる
これは筆者の経験だが、理屈が分からないと上達しない人というのはたぶん一定層居る。
これ、中身もすげえんだけど何より
「出来るようになるために言語化が必要」
って言い切ってることがすごい。
プロになるような天才は言葉にできないけど体で表現できるって人が多い中で、言語化しないと出来ないから言語化スキルを高めるって公言するのは身体優位じゃない一般の人の勇気になるよな。 https://t.co/bx7OPLLCYU— 山田有宇太 (@Grappler_yamayu) May 23, 2021
①やってるうちに体で覚えてしまう、試行錯誤がガンガン出来る人。
②一つ一つ理屈を覚えて積み重ねていく人。
前者はわりとどこでも成長していくのだが、後者はそうはいかない。筆者が間違いなく後者だった。
だからネットの海をさまよって色んな事を調べたし、サッカー関係の本を沢山読んだ。高校を卒業してから初めてサッカーを理屈で指導してくれる人に出会った。
それらの経験を通して学んだのは、
「自分はサッカーを構成する動作一つ一つ、それ自体の考え方を知らないといけない。首を振るという動作一つにしても、いつどうやって振るかを言語化しないと習得できない」
という茨の道まっしぐらのタイプだったということだ。そしてこのタイプは実戦をガンガンこなすことで上達する、とは限らない。解決法を見つけられるまで前進が止まってしまう。だからといって自分でゼロから全てを見つけるほど、試行錯誤することも出来なかった。
だからこそ。
それぞれに言語化出来る考え方やポイントがあり、それを知るだけでプレーは大きく快適になると言うことを知ったときは衝撃だった。
上手い奴らはこれを言葉にせずともプレーできるから「見れば分かるじゃん!」の一言で片付けていたのか、とセンスの差も思い知った。
そういった苦悩、理屈を知ったときの衝撃、それをプレーに活かせたときの楽しさ。
選手として力尽きた私は、この苦悩をしているのは自分だけでは無いはずと感じた。だったら書き残すことで、悩めるプレイヤーの力になれるのではないかと思ったのだ。
無意識に出来ることを増やし続ける
ここからはそんな経緯を経た筆者が考える、サッカーが上手くなるという言葉について。
端的に言ってしまえば
「無意識に出来ることを増やし続ける」
「出来ることのスピード、精度を磨く」
という事なのでは無いかと最近思うようになった。
まずは、とにかく知ること。
駆け引きとはどうやるものなのか、足のどこで蹴ればライナーで飛ぶのか、どうボールを持ったら相手を動かせるのか。
体で会得出来ないのであれば、まずは知識として学ぶしかない。見て学ぶ、文章で学ぶ、指導者に聞いて学ぶ。手段は沢山ある。そのうちの一つを筆者は提供しているに過ぎない。
知ったら、それを出来るようにする。意識しながら練習する。一つ一つのプレーに少しでも意味を持たせ、トライ&エラーを繰り返す。
そうやって取り組む内に、段々と考えなくても出来るようになってくる。出来ることを少しずつ増やしていくのだ。実際Jリーガーでも、年々上手くなっている選手というのは存在する。かつて出来なかった狭いところでのターンを習得した選手。トラップからしっかり運び出せるようになった選手。年齢は関係ないとは言わないが、いくつになっても上達は絶対出来る。今まで出来なかったことを少しでも出来るように。
そうやって出来ることが増えることが、サッカーが上手くなるという言葉の一つの捉え方だと思う。
そして出来るようになったことの精度、スピード、質を上げること。
トラップの正しい方向を無意識に選択できるようになったら、その精度を上げていく。ポジショニングを考えずに取れるようになったら、より細かいポジショニングを追求していく。意識せずに首を振れるようになったら、認識している場所を広げていく。
これを同時にぶん回せば、マクロ視点の判断とミクロ視点の技術、両輪を伸ばしていける。
これが筆者の考える「サッカーが上達する」という言葉の意味だ。
そのためにこのブログを活用して欲しい
このブログはなるべく理屈で理解できるように書いている。こうすればいい、こういうメニューに取り組めばいい、という断片では無く。しっかり理由とプロセスも書いているつもりだ。
そしてより具体的な技術や行為に関しては、何を考えながら行うべきかという思考の順序にも触れるようにしている。
これを読むことで、まず頭で理解する、考えながら挑戦するというところまで辿り着けるようにと思っているから、頭を抱えて唸りながら必死に書いている。なので是非このブログで知り、思考を学んでトレーニングで挑戦して欲しい。
また理解できない、難しい、あるいはこんなことが知りたいなどあればコメントもお待ちしている。貴方の力に私はなりたい。
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