「ボトルネック」という考え方で、何を練習するべきか考えてみよう

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突然だが皆様は、「ボトルネック」という言葉を知っているだろうか。

今回は、この考え方をサッカーに当てはめれば自分が取り組むべき課題が分かるかも→それによって上達スピードを上げられるのでは、そんな持論を書いていこうと思う。

この理屈を思い付いたとき、現役時代にこの考え方が出来ていれば克服できなかった課題を解決できたのかな、と少し思った。

なのでこれを書き残すこととする。自分の今後の指針としても。

 

 

ボトルネックとは

 

まずこの言葉を説明するところから。

図が分かりやすいので引用させて頂く。


Wikipediaより引用

 

ボトルネックとは直訳すれば「瓶の首」である。

上記の図のように、細くなっている首の部分によって最大水量が決まってしまう構造のことを指す。

転じて、ある一点の原因を改善しなくては他をいくら改善しても限界が決まってしまうという状況を表す言葉だ。

似たものに、「ドベネックの桶」というものがある。こちらの図の方がわかりやすいかも知れない。

 


Wikipediaより引用

 

この桶の図では、一番短い板によって最大貯水量が決まることを表している。

では、これをどうサッカーに、スポーツに置き換えるのかという話。

 

サッカーに置き換えてみる

 

真っ先に思ったこと

 

筆者がこの話を聴いて思ったのは、

「俺はもっとポイントを絞って自主トレするべきだった」

「自己分析が足りなかった」

という二点だった。

自己分析を正しく、徹底的に行い、自分のボトルネックを見つけ出し、自主トレによって改善する。

これが出来ればプレーの質を底上げできたのでは無いか、と思ったのである。

 

自分のボトルネックを見つけ出す

 

もちろん上記の図のように、綺麗に分かりやすくプレーの水準が決まるわけではない。

だが、確実に自分の技術の中に足を引っ張っているものがある。それをしっかり自己分析して見つけ出すことが大切なのでは無いか、と思ったのだ。

筆者の現役時代を振り返りながら、具体的に考えてみよう。

 

筆者の場合

 

筆者がボランチでプレーしていた現役時代、抱えていた課題は

「ボールを失ってしまう」

「逆サイドへ広く展開ができない」

という点だった。これを克服するために、

・サイドチェンジをはじめとするキックの練習
・ドリブルドリル

などに取り組んでいた。だがこれは正しくなかったと思う。

 

当時、筆者に足りなかったものを冷静に考えると

・何を見るべきか、というルックアップの理屈、それを元にした情報の確保
・正確にターンするトラップの質
・ポジショニング
ドリブルドリルの正しい目的認識(参考記事)

というのが最も欠けていたと思う。

 

何が原因でプレーが悪いのか考える

 

いくらいいキックが蹴れるようになっても、トラップが出来なきゃキックを披露するチャンスも作れない。

ボールの受ける位置が悪いとその後のプレーに大きい支障が出る。ドリブルドリルという取り組み自体は間違っていなかったが、目的意識が足りなかった。

これを筆者は間違って分析し、

「展開できないのはキックが悪いからだ」と考えキックの練習をし。

「ボールを失うのは足下が下手だからだ」と考えドリブルを練習し。

結果、ボールがさばけないボランチのまま現役を終えてしまった。

 

今なら分かる。

ボールを失うのはトラップの質、方向の判断が悪いから。展開できないのも同様。

まず地道なトラップの徹底練習をし、視野の確保を勉強。トラップと共に対人トレーニングで実践。ポジショニングを試合観戦で学ぶ。

これを繰り返し、確実にボールを失わない選手を目指すべきだった。

 

原因を見つけ出す大切さ

 

他の例も簡単に考えよう。

点の取れないFWが一生懸命シュート練習をしようとする。

だが点が取れないのは本当にシュートの精度なのか?これが間違っていればプレーの改善は見込めない。

そもそもボールを受ける動き、DFとの駆け引きが苦手なのか。

シュートの一歩前、トラップが悪いのか。突破力か、フィジカルか、様々な原因が考えられるわけで。

もちろん全部強化するに超したことは無いのだが、時間は有限だし体力も有限だ。取捨選択は絶対に必要となる。

 

 

大きく改善されるかも知れない

 

そしてもう一つ大切なことは、ボトルネックになっている部分を改善できればプレー全体が大きく改善されるかも知れないという点だ。

先の桶の図をもう一度見てみよう。

 

 

この一番低い板を改善して高くしたとき、新たなボトルネックが生まれるわけだが。

もしその一つが突出して低かった場合、そこさえ改善できれば水準は一気に高くなる。

もちろんこれはたとえ話であり、そんなに上手く行かないことの方が多いだろう。

だが、改善して一つ上のレベルに達して初めて見える景色というのは確実にある。成長とは直線では無く階段状に起こるものだ。

右肩上がりに成長する、なんてことは稀で、大抵は小さい停滞期を繰り返しながら上達していく。その新たな階段を超えるために、ボトルネックの改善は欠かせない。

 

自分を分析する力の大切さ

 

筆者はこの記事を書きながら、頭を抱えている。現役時代にもっと自分の欠点と向き合えば、まだやれたんじゃないかと。

引退してから気付くとは滑稽だ。哀れだ。そんな風にはなって欲しくない。自分のプレーを正しく分析し、

「何が原因なのか、何を最優先で改善するべきなのか」

ということにひたすら向き合って欲しい。

 

自分の欠点と向き合い続けるのは苦しい。筆者は実際に逃げてしまった。

だから筆者は「後悔は無いです」なんて言えない。もっとやれることがあったと気付いてしまったからだ。

 

是非皆様には、正しい分析からボトルネックを見つけ、トレーニングして改善するというサイクルをぶん回して欲しい。サッカー選手にとって一番の幸せは、自分の成長だ。

 

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